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いま、来週のコンサートのリハーサルを行っています。今度が3度目の演奏になるリチャード・バレットがメインですが、この曲は、15の小曲からなっていて、かなりの部分を内部奏法が占めます。
使われる器具は、拍子木(ピアノのフレームを叩く)、スーパーボール2個(低弦をこする)、ギター用のスペクトルム(ピツィカート用)、ガラスのコップ(弦をこする)、それにエレキギターで使われるE-Bow2個。もちろん、掌や指も使います。 先週のクラウディオ・バローニの曲も、ウェザーストリップという、ドアのすきま風を遮る柔らかいプラスティックを弦に挟む(これはプリペアードピアノの範疇ですね)のがありましたし、3月前半のコンサートでの、マルク・アンドレの曲でも、木槌(ピアノのフレームを叩く)、自転車のチューブ(弦をこする)、ガラスのコップ(弦の上に載せて共鳴させる)、消しゴム沢山(弦に挟む)、マリンバのマレット等が指定されていました。 このような奏法の、建前としての是非論はともかくとして、日本以外の国々では、このような特殊奏法は、いわば認知されたものとして、現代音楽界は発展しています。一般的な内部奏法が禁止の会場も、ヨーロッパ内ではまずありません。楽器を傷める云々がありますが(ほとんどの内部奏法はそういうこともわきまえて進化していますから、そんなことはあり得なくなりつつあります。)、例えば、演奏会後の再調律点検を義務づけるとかで、そろそろ公共のホール等でもある程度解禁していかないと、作曲家もピアニストも、気づいた時には、日本は世界標準から完全に取り残されている、ということが起きてしまうと思う、というか、もはや残念ながら起きてしまっていると思います。 ついでに言わせてもらえるのなら、ホールのピアノの内部奏法禁止の条項は、きちんと個々のホールが各々考慮されての上ではなく、単なるコピペとして日本全国はびこってしまったように思えるのは私だけでしょうか? 湯浅譲二氏の オン・ザ・キーボード 作曲が1972年『今、日本の中で内部奏法が殆ど拒否されていることへの抗議と皮肉がこめられている』([作曲家のことば])。それからもう、なんと37年目!そろそろどうにかならないものでしょうか? Claudio Baroniさんとプリペアードピアノのチェック中
by oyaduo
| 2009-04-01 08:09
| 白耳義日日是好日
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