カテゴリ
全体 今後の演奏活動の予定 大宅さおりプロフィール 大宅裕プロフィール ライブ録音&ディスコグラフィー Saori's MEMO 白耳義日日是好日 レパートリー 演奏活動の記録 お知らせ 連絡先 おすすめのリンク ブログパーツ
その他のジャンル
|
記憶に残るもの、というものは、その場の興奮や感動だけでなく、それに加えてじわじわとそしてゆっくりと時間をかけて心に浸透してくるものかな、と思ったりします。
稲葉寛乃さんの作品を初めて観たのは5年近く前になりますが、その頃まだ学生さんだった彼女の独自のアイデアと世界観、そして緻密な制作ぶりは目を見張るものがありました。 それから2年後、この写真の作品を観たときの衝撃はしっかりと記憶に残っています。 今回パスカル・ロジェ氏のリサイタル「ショパン生誕200年ディア・ショパン」公演にアートとのコラボレーション作家として彼女の作品が舞台上に登場しました。ショパンと、そしてショパンに影響を受けたフランス作曲家の小品19曲を一気に演奏したロジェ氏の演奏と稲葉さんの作品が、ホールの空気を一体化させ、音楽とアートが響き合うという素晴らしい一夜になりました。 このような企画は初めてで、とても幸せな公演になったと話されたロジェさん。 普通のソロリサイタルとは違った企画を実現させるために力を注いでいらしたホールの皆さん、ほぼ80分という時間、プログラミングせずに手で照明の色彩変化を調整された照明さん、稲葉さんの展示のためにご協力くださった美術館の方々、決して表舞台には登場しない人たちの思いが、何とも温かく、その素敵な空気の中にたまたま居合わせた自分も幸せに感じる時間でした。 生きている芸術は、その場でしか起こらないものですが、その場を共有出来る体験は、人生にかけがえのないものになると信じています。
by oyaduo
| 2010-11-26 22:42
| Saori's MEMO
|
ファン申請 |
||