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フリー月刊誌の「ぶらあぼ」8月号にピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンのインタビューが載っている。
タイトルは「室内楽こそ我が世界」。 ソリストとして第一線で活躍してきたツィメルマンのコメントに「室内楽こそ我が世界なのです」と書かれている。嬉しいではないですか。 思えば、私が一番最初に買って貰ったLPレコードは、彼の弾くショパンのピアノコンチェルト第一番であった。小学2年生のクリスマスに、サンタさんにお願いしたのである。 その後CDになり、私より亡き父がよく聴いていた。 クリスチャン・ツィメルマンのリサイタルは何度も聴いている。高校生の頃には、ベートーヴェンのピアノソナタの楽譜にサインをして貰ったなあ。そのとき、このソナタ32曲全曲弾いて下さいね、と彼に言われ、その約束を果たそうという気持ちは今も持ち続けているけれど。 その昔、ショパンの作品だけしか要求されない日本の公演にうんざりし、暫く日本へは行かない、という強い発言があったとか。それでも、はやい時期からシマノフスキの小品をショパンに混ぜたりしていたし、積極的に20世紀の作品を取り上げていたように思う。 今回の来日でもポーランドの女流作曲家、グラジナ・バツェヴィチのピアノクインテットの作品があるが、それに関してツィメルマンは「ポーランド人だからポーランド人作曲家を紹介しなくては、ということではなく、心から聴いてもらいたいと思うから弾くだけです。1970年代に彼女のソナタを日本で演奏したところ、とても喜ばれました。シマノフスキの場合もそうでしたね。とり上げることに最初は難色を示していた人も、後にはせがんできましたから。聴衆に聴く耳がないと思わずに、まずは知ってもらうことが大切です」 最後の文章の「聴衆に聴く耳がないと思わずに、まずは知ってもらうことが大切です」に心から同感し、演奏家はすでに有名な作品ばかりでなく、知られていない作品も取り上げるという必要性を忘れてはいけないと、より深く思った次第です。
by oyaduo
| 2010-08-18 00:01
| Saori's MEMO
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